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北海道弁の“つっぺ”語源は聞き間違いかも!?

 2020.07.23

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とうちゃん…鼻血でた…
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“つっぺ”でもかっておけ!
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“つっぺ”ってなんじゃろう?

今回はボクの住む北海道弁“つっぺ”のお話です

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土地とちの表現 方言

その土地とちの独自の言葉…イントネーション…それが方言。

 

単に言葉(単語)と言うだけでなく…瞬間、瞬間の状況でニュアンスが臨機応変に変わりますので知識で覚えることは難しいでしょう。

 

育つ環境によって自然と身につくものです。

 

その結果…全国共通だと思ってたら…

 

そんなことも多々ある訳です。

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“つっぺ”への疑問


北海道では…このティッシュの状態…形状を“つっぺ”と言います。

 

例えば…鼻血がでたとき…

「つっぺする」…命令形では「つっぺしろ!」

 

もっとネイティブの大先輩たちになると…

「つっぺかる」…命令形では「つっぺかれ!」

 

普段…当たり前すぎて気にもしていなかった“つっぺ”

 

ところが…ある日…不思議に思ったのです。

 

“つっぺ”は北海道弁だと理解していましたが…東京暮らしをしていた時“つっぺ”に当てはまる標準語を聞いたことがない…

 

そこで今さながら友人たちに聞いてみた訳です。

 

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ひまだね…

関東圏…関西圏…四国…etc…

 

結果は、この形状のものを表す単語がない。

 

伝えるときは…名詞、動詞、形容詞を組み合わせて意志を伝える…

 

これは…凄く不思議です。

探求心に火がついてしまいました。

 

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ホントひまだね…

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“つっぺ”の由来

まずは…ネット検索で…

つっぺ(名)する 物体の出入りを防ぐために用いるもの。栓。止血栓。

Webllo辞書 北海道方言辞書

2010年7月8日放送の「秘密のケンミンショー」が北海道の方言「つっぺ」の意味や語源を紹介していました。北海道民は、鼻にティッシュを詰めることを「つっぺ」と言うそうです。耳に入れることは「つっぺ」とは言わず、鼻に物を詰めるときだけに使用するそうです。

 

専門家によると「つっぺ」とは「突く(つく)」と「押す」という意味の古い言葉「へす」とが合わさった言葉。元々は江戸時代に関東地方で使用されていた言葉で、明治以降に開拓民とともに北上し北海道でも定着した。やがて東京では標準語が普及したが北海道では、そのまま残り現在でも使用しているとのことです。

クラリオン星人のピコピコ通信

“つっぺ”の語源…専門家の意見とは言えスッキリしません…

 

専門家ほど調べることが多すぎて…“つっぺ”ごときに研究時間を割くわけがありません!

 

更に自分で探求しようと思っていた矢先に…医療関係者から「ドイツ語が語源では?」との情報をいただきました。

 

北海道弁の“つっぺ”とドイツ語…

 

これは同意見!あ・や・し・い

 

と…思いながらも調べてみることに…

 

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ホントいいかげんにしろ…

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つっぺ探求の旅…!?

ありえないと思いながらも...調べてみると...

 

この形状...大きさも色々あり...

そしてツッペルと...

 


医療ジャーナル▼にドイツ語が語源のツッペルについての記載がありました。

 

これは、可能性がでてきました!

 

でも…どうしたらドイツ語と北海道弁がつながるのだろう...と妄想を膨らませていると...

 

北海道とゆかりの深い...あの有名なおじさんの顔が浮かびました...

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“つっぺ”妄想物語

少年よ大志を抱け!のこのおじさん

 

ウイリアム・スミス・クラーク

 

北海道農学の師 クラーク博士

 

 

お父様は…お医者様。

本人は博士号をとるためにドイツに留学。

 

更には…ドイツで教授も務めていたそうな。

 

そして...

1876年(明治9年)札幌農学校 教頭に赴任。

 

やっと...ドイツ語と北海道がつながりました!

妄想物語の始まりはじまり

ある日...血気盛んな学生たちを相手に「少年よ大志を抱け!」と...熱のこもった授業を行っていたところ...

 

そんな洒落た言葉に免疫のなかった学生の一人が興奮のあまり鼻血を出してしまった...

 

慌てふためく学生たちとクラーク。

 

ドイツで学んでいたクラークの口からとっさに出た言葉が…

 

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ツッペル!ツッペル!!
ギブミーツッペル!!!

ご存じの通り...英語の発音では、ピープルは…ピープーに聞こえます。

 

と...同様に...

 

学生たちの耳には...「ツッペー!ツッペー!」に聞こえていたに違いありません。

 

理解できない学生たち...

 

しかたなくポケットからチリ紙を取り出すクラーク。

 

クルクルと丸め即席のツッペル作り学生の鼻にグリっと押し込む!

 

それを見ていた学生たちは…これが“つっぺ”だと誤認してしまう。

 

新しい知識を人に喋りたがるのが人の常...

それは今も昔も変わりません。

 

親...兄弟...親戚...友人たちに...

 

異国では「これが“つっぺ”というんだ!」喋りまわる...

 

それを聞いた人たちも同様に…

 

尾ひれをつけて…喋りまわる…

 

そして…140年以上たった現在でも…私たち道産子に受け継がれている。

 

これで一件落着。めでたし…めでたし。

 

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まとめ

普段…当たり前に使ってる言葉。

 

実は、聞き間違いがルーツというものも多々あります。

 

有名なのが…Yシャツ(ワイシャツ)

 

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YになってるからYシャツ!

いいえ。

元々はホワイトシャツの聞き間違いです。

 

きっと…“つっぺ”の語源も聞き間違い…そんな感じじゃないのかね!?

 

方言...

 

北海道弁に限らず…単に言葉を伝えるだけでない…不思議な力があります。

 

地元の人にしか感じられない...気持ち…空気感など目に見えないニュアンスまでもが伝わります。

 

最近は時代とともに消えていく?使われなくなった方言も多い様です。

 

可能な限り...日常会話として残していきたいものです。

 

“つっぺ”聞き間違い説...

 

信じるか信じないかは...

 


最後まで読んで頂きありがとうございました。

感謝。感謝。



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コメント: 1
  • #1

    (火曜日, 16 11月 2021 10:25)

    まあ全国で北海道だけで使われている言葉なら納得する理論ですけどね
    上の方ならだいたい通じますからね
    ほぼ北海道弁=北東北弁という印象があります